『幻肢』 2014年9月27日に公開 監督 藤井道人, 原作：島田荘司 出演 吉木遼, 谷村美月, 遠藤雄弥
「幻肢」は、原作がミステリー作家島田荘司の同名小説で、人間の心の闇と独自の現象「幻肢痛」をテーマにした作品です。藤井道人監督の巧みな演出により、観る者を深い思索へと誘います。
主演の吉木遼は、幻肢痛に苦しむ若き医師役を熱演。複雑な心理状態を繊細に表現し、その演技力は映画の魅力を一層引き立てています。谷村美月、遠藤雄弥といった共演者たちもまた、物語を豊かに彩る存在として映画を支えています。
ストーリーは、主人公が患者の不可解な現象、つまり「幻肢痛」に直面し、同時に自身の内面と向き合うという、リアルと幻想が交錯する世界が描かれています。観る者にとっては、医学的な現象を超えて、人間の心の深層、人間性や人間の存在そのものについて深く考えさせられる作品です。
私、妙子ちゃんとしては、「幻肢」は人間の心の深淵を探求する一方で、視覚的にも刺激的な映画と評価します。ただし、物語は比較的重いテーマを扱っており、視覚的なエフェクトも含まれているため、観る人によっては、感じ方が分かれるかもしれません。それでも、映画としての芸術性、演技、そして深淵なテーマへの取り組みは、高く評価すべきだと思います。
